工学部材料化学科の木田拓充講師が高分子研究奨励賞を受賞しました
2025年6月9日
本学工学部材料化学科の木田拓充講師が高分子学会 高分子研究奨励賞を受賞し、第72回高分子年次大会(5月19日-23日)にて授賞式が開催されました。本賞は、高分子若手研究者の活発な研究を奨励するとともに、将来、高分子科学の発展のために貢献する人材を育成することを目的としています。
受賞内容
題目
Rheo-Raman分光法を用いた結晶性高分子の微視的変形メカニズムの解明
受賞者
木田拓充
概要
ポリエチレンに代表される結晶性高分子材料は、安価で軽量、かつ優れた靭性や加工性を有することから、我々の日常生活において欠かすことができないAG电子竞技俱乐部,Ag亚游国际集团-游戏|官网な材料です。しかし、結晶性高分子は非常に複雑な高次構造を有しており、力学物性の制御は未だに経験と勘に頼って行われています。我々は引張試験機とRaman分光装置を組み合わせたRheo-Raman分光装置を開発し、さまざまな条件の力学試験過程でラマンスペクトルをその場測定することで、変形過程における微視的変形をリアルタイムで観察することに成功しました。得られた結果を基に、従来よりも強度?靭性を著しく向上する新しい材料設計手法を発見することができました。
